心に沁みわたるモノクロームの世界

黄砂のせいか霞の立ちこめるような空模様
この２、３日はおかしなくらいの温かい気温
天気予報によるとこんな温かさも今だけで、来週後半には雪だるまのマークが出ていたり・・・
今日も予報では最高気温17℃
黄砂に花粉に大気汚染
温かいけどあまり外には出たくないような・・・

昨日はまだ黄砂の予報もなく、久しぶりに美術館へ
となりの滋賀県大津まで
といっても毎日あたり前のように混む国道1号線を通らなくてはならなくて、お隣だけどスゴく時間がかかってしまう

滋賀県立近代美術館で開催中『ハービー・山口写真展』


ここは当初（今もかな？）西武百貨店系列のおもしろい展覧会をよく開催していたので、
以前はとてもよく訪ねていた
このところあまり足を伸ばすことも少なくなって、どのくらいぶりだろう

私の好きなモノクロの写真が勢揃い
ハービー山口氏の写真展
氏の作品をこれだけ一気に見るのは初めてだ
写真を始めた頃の作品、ロンドン時代、ヨーロッパ、東京、そして東日本大震災
初期の70年代から日本を飛び出しパンクロック全盛期のロンドン、ベルリンの壁崩壊直後のヨーロッパから近年の東京、東日本大震災まで
それぞれ時代は大きく違うのに、作品展示も時代順ではないのに、なぜか時代の差を感じない
モノクロ写真のせいなのか・・・・
以前も語ってしまったと思うけど、モノクロ写真はそこに写っている現実の世界以上に訴えかけてくるものを感じることができる
できる、というか、無理矢理そうさせられる感じがする
カラーにはない訴えかけてくる”力”があると思う
そこに写っているものだけではなくて、その奥の世界、動く世界が自分の中に想像される
（単に私が妄想癖があるのかも・・・）
このあと彼女はこうしただろう、あの風はこんな空気を運んだだろう、とか・・・
だからこそモノクロ写真には、引き込まれる魅力があるのです


人それぞれ感じる内容は様々だし、
私がこうだと思っても他の人の感じ方は違っていることもあるのだから
こればかりは実際に見て、それぞれ感じ取ってほしい

平日の昼下がり、ちょっと贅沢なゆとりの時間