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時代風俗が見える小さなグラフィックの世界 [アートに触れる]

この季節には似合わない暖かい朝
たぶんこのままの暖かさというわけにはいかないだろう
きっとまたこの季節らしい寒さが戻ってくる(余寒)と思うのだけど、私としてはこのくらいの気温でいてほしい

今の時期、学生たちは試験の最中だったり、受験まっただ中だったり・・・・
大学の多い京都だけど、移転なども多くなって学生の数は以前に比べて少なくなったような気もする

京都工芸繊維大学で開催中『手の中の世相ーーマッチラベルコレクション展』
img444.jpg
・・・展覧会ポスター、チラシに使われているこのグラフィックはコラージュで制作されているけど、ちょっとしたカラクリのように絵文字が隠されている うまく溶け込んでいるけど制作者はちょっとした遊び心の持ち主か なかなかユニークなグラフィック

久しぶりに訪れた京都工芸繊維大学はなんか静か・・・
職員の人によると試験中とか・・・どうりで
若い時まだ今のように禁煙とか、ライターばかり、ということがなくマッチが主流だった頃よく集めていた
マッチラベルのデザインやパッケージのおもしろさに興味を注がれて・・・
ちょっとした収集癖があるけど、なにせ飽きっぽいところもあるのでだいたいが中途半端に終わってしまう

今回のこの展示はモノが小さいだけあって小さな一室だけでの展示で、ちょっと物足りなかったような・・・
どこかの新聞社の取材中
すべて京都工芸線大学工芸資料館が収蔵しているコレクターたちが集めたものだという
古くは明治のものから大正、昭和と、時代背景、というか風俗が色濃く映し出されたものばかり
5センチくらいの紙面の中に身近な広告の世界が広がっている
何千点もある中の一部だけど、一つ一つ見ていると本当に飽きない
最初は必需品としてのマッチを入れるケースだったものが、立派な広告の媒体品になっていく過程もおもしろい
酒造メーカーのマッチラベルは広告ポスターと連動していて、この頃からCI(コーポレートアイデンティティー)を取り入れた広告企画がしっかりしていたのだと興味深い
喫茶店や居酒屋、旅館,ホテル・・・一番目にしたマッチたちじゃないだろうか
戦争色の濃いものやモボモガのモダンなもの、日本画や観光地を描いたもの、商品の広告・・・
あらゆる種類があの小さな世界で繰り広げられている
海外のものの展示もあって、とてもグラフィックの色が濃いいように思った
2011020510050000.jpg・・・海外のマッチラベル

今ではあまり見かけることもなくなってきたマッチ
ラベルにはマッチという本来の生活必需品以上に、一つの分野を確立させた独自のおもしろさ、世界感がある
先人の知恵に、また改めて気づかされるような展示だった
2011020312020000.jpg・・・エントランス
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